農業者紹介

吉田 裕水稲/野菜
きっかけは会社の倒産です
小さなポットに苗を作っているのは、ご両親に変わって農業を始めた吉田裕さんです。
かつては、田植えや稲刈りなどのときに手伝う程度で、農業をすることは考えていませんでした。

2013年に勤めていた寿屋が倒産に至り、その影響で勤めることに対して少し自信を喪失していました。
この頃は、全国的にもスーパー業界が不景気な時で、ダイエーなども破綻寸前で、同業他社へ就職することに不安を感じていたそうです。

ちょうどその頃、実家の地区で耕地整理が行れていて、両親は慣れないことで大変な毎日を過ごしていました。
これは、自分が帰ってやらなければならないのだと、運命を感じて帰る決意をしました。

 
今後は効率化を計る
ドリームホープへ出荷するためには、そのシーズンに必要な野菜があるので、需要を考えながら作なければいけません。
田んぼの収穫が終わったら、馬鈴薯などを植えたりもしています。
その他には葉物を植えると虫が多くなるので、豆やカボチャの方が効率が良いかなと考えています。
たまには、虫や暑さにやられたりして、芽が出なかったり消えちゃったりするのが大変ですが、収穫できるときは嬉しいですね。
お母さんは、ご近所や親せきに分けてあげるのが楽しみなようです。

最初は種用の小さなポットに植えて、植え替えます。
根っこがポットの渕に沿ってまわってから、畑に植えると根が一気に伸びて失敗も少なくていいそうです。

ちょこっとワンポイント!
玉ねぎを育てるコツをちょこっと
玉ねぎは土が酸性だと大きく育ちません。
普通の土は酸性度は高いので、土に石灰をまいて、アルカリ性にしてから植えましょう。

芋を育てるコツをちょこっと
芋は、同じところに植えると連作障害を起こします。
そのためには、土を薄く広げて紫外線消毒を1か月くらいしなければいけません。それでも100%ではないそうです。

そのほかの作物
規模的には、野菜よりも大きい4町くらいのお米を作っています。
ほぼ、半分は飼料米で、無農薬の宮若米を認定農業者の森下牧場へ納めています。


いつから植えるとかね?
学生時代は、苗の作り方などはなんとか手伝っていたのでわかっていましたが、いつから植えるのかなどわからなかったので、農業を始めた頃は右も左もわからず、両親にききながら試行錯誤しました。

5月に植えるなら4週前から種を浸したり消毒して、24~5日前に種を植えて育てて準備して、根がまわったら植えるなどの手順を前もって考えなければいけません。
時期が早ければもっと早く準備しなければいけませんし、飼料米などは遅いのでまたそれに合わせなければいけません。
近所には小さな田んぼが多いので、自分が種を撒くときに近所の田んぼも一緒に撒いてあげたり、手伝ってもらったりしながら助け合っています。