農業者紹介

野見山 隆夫水稲/ソバ
ソバを植え始めた理由
宮若と若宮の合併に伴い市役所も統合されました。
その後4年間勤めましたが、退職して認定農業者として専業農家の道を歩むことにしました。

それは、熱い思いから・・・

行政で地域全体を見ていると、もっとこうすればいい、そのためにはまず自分がやらなければいけない、実験的に先駆けて作ってみんなが作りたいといった時にできる道を作りたい。

二種兼業をしている市役所の人間は将来地域に戻って、担い手の中に入り込まにゃあいかんの。

現実には生活があるのでなかなかそうはいかないけれど、隆夫さんは、自分のためにというより地域やみんなのためになにかできないかという使命感にも似た気持ちから認定農業者になりました。

減反などの政策で休耕田になっている田んぼを活用するために、ソバを植えるといいのではないかと、実験を始めました。
一緒にソバを作ってみませんか
そばの花は、最初白くなり咲き終わると赤くなってきます。そのあと額が枯れて赤かった実も茶色へと色を変えていきます。
コスモスと同じ頃、白~赤い花を咲かせるソバが畑いっぱいに広がるととてもきれいです。

ソバの実は、10月の終わりにはドリームホープで買うことができます。
将来的にもっと作付面積が増えたら、そば粉を作って売りたいと思っています。

宮若でソバを作りたいと思っている人がどんどん増えると、楽しくなりそうですね。

ソバの実を分ける器械です。手動で回すと風が軽い実やごみを飛ばしてくれて、いい実だけを集めることができます。
体験農園にはもってこいの機械です。
このほかにも、手動で収穫できるレトロな機械もあります。

地域ぐるみの観光農園を
ソバは、お盆過ぎに種を植えて、約2か月ちょっとした10月の終わりに収穫できます。
種まきから手間いらずで、収穫までが早いのもソバのいいろころです。

現在は6反のソバ畑があります。
植えたばかりの頃に長雨や台風が来るとやられてしまいますが、宮若の気候には合っているため、隆夫さんは地域全体でソバ作りに取り組んで、六次化までして、ソバ打ち体験や収穫などができる観光農園を作りたいという構想を持っています。
3人の子供たちは手伝いをしてはくれているけれど、うち2人は家から出ており、漫画家を目指している長男が跡を継いでくれるのが理想です。

長女は、イチゴをつくる会社に勤めて、長野と北海道へ単身赴任をして農業指導をしていました。
隆夫さんは、将来長女も戻ってきて地元でイチゴ農家をしてくれるといいなと考えています。
4町ある田んぼでは、福岡県の「指定採種ほ」として種もみを作っています。
この種もみから翌年宮若米が栽培されます。

隆夫さんは、春になるとタケノコの出荷もしています。4月の終わりにはドリームホープに並んだタケノコを買うことができます。
他にも炭焼きにも興味があって、竹炭を作っていましたが、足が悪くなってやめていますが、竹炭は宮若に適しているので今後またやってみたいとは思っています。